バルチック海運指数 BADI

バルチック海運指数とは(英表記：The Baltic Dry Index)イギリスのバルチック海運取引所が公表するバラ積み船の運賃指数の事を指します。
主にドライバルク（鉄鉱石、石炭、木材チップなど）の海上運搬コストになります。

運搬船には主に以下があります。

①ケープサイズ（超大型船）
②パナマックス（大型船）
③ハンディマックス（中型船）

ケープサイズは、スエズ運河やパナマ運を通過できないサイズの運搬船を指し、
載貨重量トン数は、15万トン以上で鉄鋼原料（鉄鉱石・原料炭）などの輸送に使われる超大型船を指します。

パナマックスは、パナマ運河を通過できる最大サイズの運搬船を指し、
パナマ運河の通行可能サイズにて設計され、最大で幅が32.3メートルで、喫水線上の深さが12メートルまでの運搬船になります。
載貨重量トン数は、10万トン近く鉄鉱石、原料炭、燃料炭、穀物などの輸送に使われる大型船を指します。

ハンディマックスは、燃料炭、穀物、塩、セメント、鋼材などの原料を運搬する、
載貨重量トン数、5万トンクラスの中型船を指します。

バルチック海運指数はイギリスのバルチック海運取引所が公表する指数に対して、コンテナ船指数（SCFI,CCFI）は上海航運交易所が発表する指数になります。
コンテナ運賃指数は、その名の通りコンテナ船の運賃を指数化した指標になり世界の物流の動きの重要指標になります。。
＊コンテナ船（食品を含む完成品）
＊バラ積み船（鉄鉱石、石炭、木材チップなどの資源）

日本株に限った話であれば
バラ積み船の運賃指標であるバルチック海運指数に大きく影響する企業は、
ＮＳユナイテッド海運、乾汽船、玉井商船
などがバラ積み船の主力企業として上げられます。