日経平均と世界の株価
日経平均と世界の株価

日経平均先物という名の仕手株

本日の日経平均は83円安の33,338円と続落。売買代金は昨日とほぼ変わらずの3兆3000億円。 終値こ小幅続落だったが今日も予測不能な動きを見せた日経平均。 今日は相場観ではなくて感想を書きたい。

前場が始まったら直ぐに謎の売りが出てから謎買いが入り変わらず付近まで上昇してから小幅安で終日ヨコヨコだった日経平均。 幅だけ見れば1%内を上下にブレただけだったがNYが休場だった日にこの値動きは想定外。 今日はファストリが若干大き目の下げをして日経平均を100円弱下げた格好。 気をつけなくてはならないのが来週のSQ前日引け後にファストリが決算発表を行うという重要イベントがある。 昔からだがファストリは木曜日の引け後に既存展売上高や決算などの重要イベントを発表する傾向がある。指数寄与度が11%もある様な会社がSQ前日の引け後にイベントがあれば SQ値に甚大な影響を与える事くらいは誰でもわかるがファストリも東証も昔からこの問題には触れず放置状態。 6月のSQはファストリのイベントが無かったのでSQは平穏に終わると思っていたが外資系証券会社が投資判断引き上げで 32,018.38円を力技で付けた。

「上位25銘柄で日経平均が50%」と言うのはよく聞かれた言葉だったが今では「上位10銘柄で50%弱」まで指数の構成が偏ってしまっている。 日経平均のPERの計算方法もNT倍率が上がればEPSが上がるので東証全体の利益変わらずでも 日経平均が変わらずTOPIX下落で日経平均が割安になると言う矛盾が生じる。 もう少し細かい事をいえば三菱UFJの株価が下がってファストリの株価が上がれば一株利益が上がる。 なぜ、そう言うことが起きるかは別の機会に詳しく書きたい。 ファストリの最終利益は東証全体のわずか0.5%程にしかすぎないが日経平均の構成費は11%強という世界的に見てもかなり偏った指数。 何が言いたいかと言うと日経平均を予測するのは業績では無理という事。日経平均先物は仕手株と割り切って投資判断をする他ない。

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