狼の皮を被った羊

7月12日の日経平均は259円安の31,943円と反落。しかしながらTOPIXは7日続落。 売買代金は3兆4000億とようやく売買代金のリバウンドが起きた。東証プライムでは値下がり銘柄数は1313、値上がり銘柄数は464銘柄と全体の70%が値下がりと 徐々に日本市場も日経が下がれば値下がり銘柄が増えて上がれば値上がりが増えるとという通常モードに戻りつつある。 あと忘れてはいけないのが今週の金曜日はSQなので俗に言う魔の水曜日になる。本日の下げはSQに絡んだ仕掛け的な下げの可能性もあるでしょう。

画像のチャートは何のチャートかわかりますか?答えはND倍率。 1990年からのチャートで一言でいえば日経ダブルインバースや倒産有力銘柄と同じ形したチャートとしか言えない。 ND倍率でこれならS&P500とTOPIXのTS倍率はどうなるのやら。近いうちにそちらチャートも制作しますのでしばしお待ちを。
ND倍率は0.93,絶対値では日経-ダウ= -2057と6月8日以来の水準に戻ってきた。 3ヶ月間続いた日経平均のみが暴走するという相場も終わりを告げてきた。ハッキリいえば直近の日経は狼の皮を被った羊であり根っこはやはり アメリカ頼みの市場だという事は絶対に忘れてはいけない。時価総額も売買代金も全てにおいて世界を引っ張っているアメリカを無視して日本だけが 暴走するというのは一時的な事。続いて3ヶ月が限界。 言い方を変えればアメリカ株が下がらなければ下げる事もできないという市場。
なぜ直近、日経平均に対してネガティブな事言うかわかります? 今になって「日経平均4万円」「今の相場は異常だから売ってはダメ」とかそういった意見がものすごく多くなったから。 そう言う時にこそ日経平均を含め日本株全体に対してネガティヴな考えにならなくてはならない。 逆に誰もが「アメリカ株アメリカ株アメリカ株」と言うようになり日本株の「に」の文字も出てこなくなった時こそ日本株に対してポジティブな考え方にならなくては ならない。今回は例としてND倍率を取り上げたが日経-ダウ= -8000位になった時などは日本株の本格的な仕込み場。
明後日はSQで明日木曜日の引け後にファストリの決算発表があるのでSQ値は現物の始値よりも乖離するでしょう。 今日無理してでも32000円を割ったのもSQに絡んだ思惑的な売買が交錯した可能性もあるので明後日のSQが終わるまでは大人しくしているのが無難だと思う。。 ただ一つ言えるのは、今年後半は前半戦にエネルギーを使い切った日経平均は世界一パフォーマンスが悪くなるという事。