相場エネルギーの持続性

7月19日の日経平均は402円高の32,896円と大幅反発。 売買代金は3兆2,189億円と400円以上上がったにも関わらず減少傾向のまま。ただし値上がり銘柄数は1615銘柄とホボ全面高。 更に日経平均TOPIXともに14時半から謎買いが入り高値引け。更に追い討ちをかけるように15時からのロスタイムで先物がいつもの如く暴走して先物も高値引け。

今日の上昇はアメリカ株の主要3指数全てが上がったので当然と言えば当然だが日中の値動きは相変わらず予測不能なメチャクチャな動な1日だった。 出来高が減っている中での今日の値動きから見てもいかに先物主導の相場かという事はわかる。 TOPIXは本日25日線を奪還したが日経平均は7月19日の時点で32965円に25日線があるので70円ほどまだ足りない。 本日で25日線を割り込んでから9営業日になる。これは長すぎる。本当の上げ相場なら25日線を待っているようでは強い相場とは言えない。 4月からの上げ相場をアベノミクスと比較する事が多いがアベノミクス相場の時は 2012年11月15日の野田元首相の解散宣言から2013年5月23日の5.23ショックまでの期間で終値ベースで25日線を割り込んだのは4月2日の1営業日のみ。 似たような雰囲気は出しているが相場のエネルギーの持続性は比べ物にならない。 何が伝えたいかと言うと今回の上げはアベノミクスとは全くの別物と考えるのが妥当という事が言いたい。
個別銘柄に目を移すと日経平均を主導してきたアドバンテスとが55円高と日経平均の上昇の割には上げが少ない。 良い言い方をすれば循環物色が進んでいるから日経平均の下支えになる、悪い言い方をすれば日経平均の上値の限界を悟っている。 どちらとも言えるが、今日が32000円を割り込んだ水準なら前者もありかと思うが33000円水準では後者と取りたくなる。 日経平均の33000円は大きな壁である事は間違いない。