日経平均と世界の株価
日経平均と世界の株価

夏枯れの相場の中でのGSの手口

8月22日の日経平均は291円高の31,856円と続伸。 売買代金は2兆7279億円と漸く前日比プラス転換。 全体相場の中身を見てみるとグロース系(ハイテク株の東京エレクトロンやアドバンテスト)が大きく買われており 日経平均を牽引した感がある。アドバンテストに至っては4.5%高と昨日のアメリカ市場でNVIDIAが8%も上昇した煽りか大幅高になった。 逆に海運株は弱く川崎汽船に至っては日経平均が290円も上がったのにマイナスな所をみる限り、何かしらのアンワインド(空売銘柄を買い戻し、買い銘柄を売る)が入った1日だったと思われる。

特に大きな意味はないと思うが直近の相場は後場は弱くなるという傾向は本日は見られなかった。これは以前よりも指摘しているが相場が弱いと言うよりも 出来高が少なすぎて少しの売り物で相場が終日ジリ安展開になる傾向が8月の半ばから見られる様になった。理由は海外勢の夏休み休暇と国内勢のお盆休み が最大の原因と思われる。
なので、売買代金が少ない相場で上がった下がったと騒ぐことはなく安くなったら買って高くなった売るという戦略が一番ベストだろう。
ただし、売買代金が増えたときは要注意。大きく上にも下にも水準が変わる可能性があるから下手な逆張りよりは様子姿勢が良いだろう。

本日の先物手口を見ていて気になったのがゴールドマンサックスのTOPIX先物売りが大幅に減少してきた点がある。 8月14日から一貫して売り一色で今日で7日連続売越し。
8月14日 -1,669枚
8月15日 -2,750枚
8月16日 -2,198枚
8月17日 -3,479枚
8月18日 -3,876枚
8月21日 -1,009枚
8月22日 -680枚
合計売越し枚数 15,661枚 
概算金額ベース 3500億円ほど
1機関なので顧客からの注文か自己勘定かはわからないがジリ下げはGSの小出し売りも影響しているかもしれない。 日経平均が後場からのジリ下げが酷かった日は必ずゴールドマンがTOPIX先物を大幅に売り越しているので。。。 それを考えると本日、後場にジリ下げが起きなかったのはゴールドマンサックスの手口を見れば納得できる。 深い意味は無いが今回のジリ下げ相場の原因が夏枯れ相場の中、1機関による売りで下がっただけであれば下がった分は綺麗に戻せると思う。