テーマ株の戻りが悪すぎる

8月30日の日経平均は106円高の32,333円と続伸。 売買代金は3兆3061億円だが月末特有のTOPIXへのリバランスが入ったのが原因で前引け時点での売買代金は1兆4000億円ほどと昨日と変わらない水準だったので 2兆8000億程度が実際の売買代金と見えおけば良いだろう。そう考えると今日も出来高が少ない。 出来高が無いという事は、戻り待ち売りをこなすエネルギーが無いという事。
個別株に目を移すと生成AI銘柄で話題のアドバンテストだが今日も戻りが悪い。日経平均が300円を超える上昇を演じている時も殆ど反応せずの状態で上値が重い展開。
生成AIはテーマであり業績の裏付けの話になると影響は皆無。一度、信用需給が悪化すれば業績無視で買われた分は剥がれ落ちても全く不思議な話では無い。
今の相場は生成AIだが株式市場はいつもテーマを見つけて利益を狙った投機資金が一部のテーマ株に流れてくる事はよくある事。 一昔前にはLED関連と言って業績無視でガンガン買われたテーマ株があったが結局は同じものを他社が量産して業績に全く貢献しませんでしたとなり株価はスタート地点に戻る。 というのがあった様に生成AIも将来的には必需品になる事は間違いないが今話題で買われている銘柄の業績に影響するかというと「?」マークが付く。
こう言った業績に裏付けもなく話題やテーマ銘柄を買うのは値幅取りには最高だが一度、需給が悪化すれば業績に見合った水準に戻るのは必然。
また、個人的に注目しているキーエンスだが今日も陰線で日経平均本当に300円も上がった時間帯があったのか?と思いたくなる様な戻りの悪さ。 確実に日本株に海外勢の売りが出ているので日経平均は先々週の安値31300円をもう一度見に行っても不思議では無い。問題はその水準まで下がった場合で止まれるかどうか? どちらにせよ32000円以上では買いは手控えたい。