最後の悪あがき

8月31日の日経平均は285円高の32,619円と4日続伸。 売買代金は4兆2191億円だが本日は昨日同様でMSCIのリバランスという特殊事情があったが故に大引で大商いを行っただけで前場時点では 1兆3000億円と閑散状態だった事を考慮すれば実際には2兆6000億円程度と見積もっておくのが妥当だろう。
本日はいつも同様、前場に謎の買いが入り後場も同様な動きになり終日堅調な展開だった。特に材料らし材料もなく上げ幅を拡大。むしろ、アジア市場が後場から 安くなった事を考えれば下がってもおかしくなかったが月末特有のドレッシング買いかMSCIリバランスへ向けてのポジション調整かはわからないが、後場に崩れる事はなく終日堅調だった。
本日も日経平均が300円以上、上昇しているのに相場を牽引してきたアドテストは全くと言っていいほど無反応。キーエンスに関しては終日マイナス圏で推移。 ファーストリテイリングやソフトバンクも日足チャートの形状が非常に悪い。果たしてこの状況下へ日経平均がこれ以上、上昇できるかと言われたら厳しいと 言わざるおえない。
本日は木曜日ということもあって投資主体別売買動向が東証より発表された。 海外勢は現物を2046億円売り越し、先物は156億円の買い越しとフラットに近い。これで2週連続の売り越しとなったが今週は戻りを試す展開が続いたので 金曜日大暴落でもしない限りは今週は買い越しだと思う。
明日より名実共に9月相場に入るわけだが9月は年間の中で一番勝率が低い月で有名で日経平均の月別勝率を見ても 1953年からのデータでは勝ちが33回、負けが37回と60年という歴史の中でも勝率が47.1%と非常に低い。今年は高金利でアメリカ株は減益予想な中、 無理やり指数を釣り上げてきただけに秋は非常に警戒している。