日経平均と世界の株価
日経平均と世界の株価

金利上昇に向けた動き

9月4日の日経平均は228円高の32,939円と6日続伸。またTOPIXは33年ぶりの高値と連日年初来高値更新。 本日に至っては日経平均TOPIX共に高値引け。 売買代金は3兆2415億円と先週と比べて回復傾向。

相場の中身を見てみると、01コードの5401日本製鐵、9101日本郵船、8801三井不動産、6501日立製作所などの日本を代表する重厚長大産業 が名を出してきている。主に高配当、低PBR銘柄が買われTOPIXを牽引して逆にアドバンテストなどのハイバリエーション銘柄には 買いが入らず売られる状況。完全に金利高を意識した値動きになってきた。
日経平均も32500円位が戻りの限界と読んでいたが想定外に強い。TOPIX主導というのは相当な想定外でした。

25日騰落レシオは既に128.56まで急上昇してきており相当な過熱感を持っている。 主に日経平均を予想する側からしてみれば値嵩株が弱くて低PERが強いTOPIX主導の相場は日経平均を強気でみる事はやはりできない。 最近の空売り比率を見ていると低体温症っぽい雰囲気が見られる。空売り比率が40%を下回るなんて直近数年間ではそう滅多な事では起きなかったが、最近は40%を割れることが度々みられ、 本日の空売り比率も38.6%と売り方は完全に弱腰状態。
また、裁定売り残をみても7月前半からは1000万株付近をウロウロする低体温症になっている。 これだけ売り方が悲観状態になるのも相当珍しい。今の上昇を空売りの買い戻し説もあるが、これだけ裁定売り(先物売り)と空売り比率低い状況下で買い戻しだけで33000円付近まで戻すという話には少し 無理がある。

TOPIX主導で全体相場を引っ張るというのは正直アベノミクス以降は全く見られなかった現象。2007年以来だろうか??
今の東京市場の値動きは完全に金利の上昇を織り込んでの値動きの可能性が非常に高い。キーエンス、アドバンテスとは今日も下落。 値嵩株で日経平均を扇動して出来た相場が今の日経平均の水準であり、その相場の柱が腰折した状態で日経平均には強気にはなれない。

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