NT倍率バブル崩壊

9月13日の日経平均は69円安の32,706円と反落。
TOPIXは1.27ポイント安の2,379と反落。
売買代金は3兆5482億円と火曜日よりも若干増加。
朝方はアメリカ市場でナスダックが1%を超える下落だったにも関わらず底堅く始まり、その後プラス圏へ浮上したと思ったら 一気に値を消して午後からは岸田改造内閣発足と同時に指数がプラス圏まで浮上して再び下落という完全に海を漂うだけの筏の様な 値動き。チャートの日中足は、毎日とんがりコーンの様な形になり、この様な値動き読もうとする事が間違いであり不可能レベル。
個別株に目を向けて見れば、三井ハイテクが業績下方修正でストップ安売り気配、
半導体銘柄の東京エレクトロンやアドバンテストと値嵩株で外国人投資家銘柄であるキーエンスは連日下落。 逆に、トヨタや三菱UFJなどの高配当低PER銘柄は連日年初来高値更新。

指数だけを見ていると方向感が読みにくいが個別株は夏から明確に大きいトレンドが作られており日経平均型は完全に下げトレンドで TOPIX型は上げトレンドに入っている。いわばNT倍率が長い下げ相場が入っている可能性が高い。今後もこの長いNTの下げ相場は 続くと思うが、どういった形でNT正常化へ向かっていくか?という事がこれからの焦点。
*日経平均は横ばい推移でアベノミクス以降のTOPIXと日経平均の乖離をTOPIXがキャッチアップする形で是正される
*日経平均が大暴落をしてTOPIXが調整レベルで済み是正される
NTが下がる時は大抵は後者になるパターンが多いが今回はどういう形で決着するのかは非常に気になる所。
NT倍率は10倍前後が長い長い相場の歴史で定着した水準であり直近5年ほどが異常な数値であり過去最高値NT15.5倍はバブル時の日経平均PER70倍を異常異常と今になって騒がれるが、 10年後20年後にはNT15倍なんていう水準があったのだと言われる日もやってくると思う。