三空踏み上げ

11月7日の日経平均は758円高の32,708円と大幅続伸。
TOPIXは38.07ポイント高の2,360と続伸。
売買代金は5兆1756億円と大商い。
日経平均は3営業日で2,000円以上の急上昇で稀に滅多に見れない急騰を演じた。
今日の上げで3空踏み上げのチャートが綺麗に完成しており、普段見る指数の3空は途中休憩した後に3空を描くパターンが多いが、 今回は教科書通りの3空なのでテクニカルを信じるなら売りという事になりますが。。
ただし、売買代金が極端に多く戻している事から一方的に売りとも言えないですね。特に明日以降の売買代金には要注意。売買代金が細る様であれば酒田五法の 「三空踏み上げ売り向かえ」の信憑性が増すかと思いますが、逆に大商いが明日以降も続く様であれば空売りの買い戻し以外に新規の買いが流入しているとなるので前回の7月の高値に 向けて戻りを試す可能性も出てきたとも言えます。
明日以降が日経平均が3万4,000円を超えるか3万円を割るかの大きな分岐点になるかと。。
安易な逆張りはできませんね。
今だに日経平均の適正水準がわからないのは、やはり業績。
日経平均のEPSは、2023年11月06日時点で加重平均で2,182円だが指数ベースでは1,651円のままで フラットな状態。トヨタが好決算をいくら発表してもトヨタは日経平均の指数寄与度が1%ほどしかない為に日経平均の業績には全く寄与しない。
直近ではNT倍率が13.85とNT倍率が高い為に日経平均の加重平均EPSが嵩上げされている状況。
三菱UFJの株価が下がってファーストリテイリングの株価が上がれば加重平均EPSは上昇するという現象は以前からも指摘しているので加重平均EPSで日経平均が割安割高や 業績拡大を判断する事は的外れな事になるのです。
指数ベースのEPSが上がれない原因は日経平均構成比率が高い半導体株の下方修正が目立つのが最大の原因なので、海外投資家がそれをどう判断するかで日経平均は 27,000円とも言えるし37,000円とでも何とでも言えるので今の日経平均の業績で適正水準を議論するのは不毛な議論という事になるのではないでしょうか。