日経平均と世界の株価
日経平均と世界の株価

ダイバージェンス

11月17日の日経平均は197円安の33,388円と反落。
TOPIXは18.45ポイント安の2,372と反落。
売買代金は3兆6754億円。

金曜日のNY市場で3指数は高安まちまちだった事で日経平均は小幅安で始まったが、寄り付き後に先物に謎の買いが入り年初来高値更新。
高値更新後は達成感から一気に値を消す展開になったが、値動き的に何としてでも日経平均も高値を更新したかったのでしょうか?
TOPIXは9月15日に年初来高値をつけてから約2ヶ月遅れで日経平均が高値をつけたので典型的なダイバージェンスの形となりました。

年初高値更新でダイバージェンスは相場の転換転でよく起こるパターンで、それに伴って上髭陰線はテクニカル的には非常に悪い形になりました。
また、売り方が総悲観になってきているのも非常に気がかりな点です。
逆説的な言い方ですが2003年頃の下げ相場の末期は「今日の安値が明日の高値」という今では死語の様な言葉が市場全体を覆っていて。
今は真逆で「今日の高値が明日の安値」になってしまっている状況。
NT倍率は10倍を割り込んでSQ日(当時は引値)には海外勢による先物の売り仕掛けの相場でした。

2002年の相場環境
SQ前後 → 暴落
企業の株主への待遇 → 減資、無配
市場のマインド → 今日の安値が明日の高値
市場概況 → 売買代金が1兆円割れが当たり前
引け後の発表 → 倒産発表、不良債権発覚
投資家マインド → 買い方総悲観
NT倍率 → 9倍(ソニー使って日経平均暴落)

2023年の相場環境
SQ前後 → 暴騰
企業の株主への待遇 → 自社株買い、自社株消却
市場のマインド → 今日の高値が明日の安値
市場概況 → 売買代金が3兆円超え
引け後の発表 → 自社株買い
投資家マインド → 売り方総悲観
NT倍率 → 14倍(ファストリ使って日経平均暴騰)

20年前の投資家が今の相場を突然見たら信じられないだろうが、数年後の投資家が今の相場を見たら信じられないと思う事でしょう。
売り方の20年ぶりの総観相場である事は間違いないでしょう。

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