33,800円は鬼門

11月27日の日経平均は177円安の33,447円と反落。
TOPIXは9.18ポイント安の2,381と反落。
売買代金は3兆1053億円とNY市場が半日立ち合いだった影響か3兆円割れ目前。
週明けの東京市場は、日経平均は100円ほどの上昇で始まった後はいつもながらの謎買いが入り200円高まで上げ幅を広げたが、その後は謎売りが入り終日右肩下がりの展開となり 200円近い下落で終了。
個別株もよく分からず買われたり売られたりと方向感がない1日でした。
日経平均は33,800円を超えると強烈な売りに押される展開ですが、半導体株全般が上がらなければ日経平均の上昇は非常に難しい状況。
円安期待で好業績のトヨタや利鞘改善の三菱UFJがいくら好決算で株価が上昇しても全くもって日経平均には寄与しないどころか
三菱UFJの株価が上昇すれば日経平均のEPSが下がるので主力株の株価の上昇は日経平均の業績にマイナスになる
「?」マークしか出ないEPSの計算方式なので、その歪んだ指数のEPSをネタにして買い上がる主体からすれば逆に買い上がりにくくなってしまうのではないかとまで憶測してしまいます。
NT倍率が10から11倍ほどで安定水位すれば日経平均のEPSも信用できますが、14倍という歴史的な水準では全く日経平均のEPSは当てにならずCTAのネタに使われているだけなので 業績で今の日経平均の水準を測るのは難しいです。
日経平均が33,800円で何回も跳ね返される原因を探すのであれば
*NVIDIAは大幅増収増益だが日経平均構成銘柄である半導体株は大幅減収減益
*ファーストリテイリングはウェイトキャップに引っかかって日経平均を吊り上げる道具にするには難しい
*ソフトバンクグループはコンセンサス予想は黒字だが、今季どうなるかまだ未知数
TOPIXは別として半導体株の業績不振は日経平均にとってはかなりの重しになりそうです。