他力本願相場

11月30日の日経平均は165円高の33,486円と4日ぶりの反発。
TOPIXは10.43ポイント高の2,374.93と反発。
売買代金は5兆5792億円とMSCIのリバランス要因で大商い。
昨晩のNY市場で3指数が高安まちまちだったが円高に触れた事で日経平均は朝方150円安まで見に行ったが、日々の謎買いが入り、その後は変わらず付近で揉み合っていたが 後場にも謎買いが入り日経平均、TOPIX共に高値引けで大引けを迎えました。
本日は木曜日なので投資主体別売買動向が発表されましたが
現物:10億円の売越
先物:1473億円の売越
現物先物共に売越ですが、金額は小さく海外勢は本格的に売越も買越しもしておらず先週から続いている方向感のない相場の通りの売買動向でした。

今の相場は指数が上下に振れるだけの相場で、東京時間だけでは水準を変えられない日経平均特有の他力本願相場入りした感が見られるようになりました。
本格的に水準を変えるには、海外初の材料が必要で東京時間だけでは上にも下にもいけない相場になってしまいました。
気になるのは日中取引時間の乱高下がここ最近、非常に多く見られて高値圏での乱高下は相場的には良いとは言えない状況です。
また、日々指摘している日経平均銘柄とTOPIX銘柄の業績のギャップが非常に大きくなっており、 指数ベースEPSは1,667.67に対して加重平均EPSは2,255.01と日経平均銘柄(主に半導体関連)の業績が減益にも関わらず 日経平均がTOPIX以上に買われているから加重平均EPSは急上昇して過去最高の乖離が生じてしまっています。
元々は加重平均の方が高く、ある程度のギャップはあるのは昔からだが、今年はTOPIX銘柄の好業績と日経平均銘柄の業績悪化のギャップが大きすぎる中での乖離なので無視するのは危険なのではないでしょうか。
「株価は業績に回帰する」と言われているが本当にそうならばNT倍率は急落する事になりますが、今のところは全く下がる気配は見られないが仮に 3月の今季決算が終わるまでにNT倍率の急落がなかったら相場の分析は意味がなくなってしまうので何らかの形では回帰するとは現時点では思っています。
日経平均の上げが不自然ではなくTOPIXとのギャップが不自然という事を指摘しているので日経平均が暴落するという意味とは違います。